私が夢徠を好きになった頃には、もう両想いだったらしい。


なのに私たちは…………


お互いに避けてきてただけ。

 
今回も絢や春樹、今回に限っては、李徠や拓海くんが作戦を立ててくれていなかったら……


また私たちは逃げていたかもしれない。


ばかだね、私たち。



「もう、遊園地行った時なんか焦ったよな?」



「そうそう!夢徠に聞いたら、玲奈がどっか言ったっていうし……玲奈は公園でべしょべしょに濡れながら泣いてるし……」



あの時は……


私も酷いこと言っちゃったよね……