「玲奈―?」 呼んでみるけれど、玲奈の返事もない。 「……玲奈?」 リビングのドアを開けてみるも、誰一人いない。 あるのは、玲奈のカバンだけ。 一泊するだけなのに、随分と大きな荷物だけど。 玲奈のカバンがあるってことは、やっぱりもう玲奈はここに来てるってことだ。