「じゃあ、行ってくるわね?」 楽しそうに飛び跳ねながら、家を出ていったお母さん。 つくづく、私よりお母さんのほうが子供なんじゃないかって思うことがある。 今みたいにね? 「いってらっしゃーい」 そんなお母さんの背中に向かって、声をかけた。 「さてと……」 私も準備しなきゃね。 このままいてもいいんだけど…… 後でお母さんに何を言われるかわからないから。