「ね、どーなの?れーなしゃん」 「し、してないよっ!…す、するわけないでしょっ?」 こんなんで、夢徠をごまかせるんだろうか。 「…そっ」 ご、ごまかせた? 夢徠は離してくれないから、ドキドキは止まらないけど。 そっと胸をなでおろす。 絢と春樹はつまんなさそうな顔してるけど…… キーンコーンカーンコーン ホームルームを知らせるチャイムでやっと私は解放されることが出来た。