なんとも思ってないはずねーじゃん。 そう思うと、気分が悪くなる。 「夢徠?」 「あ、ごめん。」 気がつくと、玲奈が俺の顔の前で手を振っていた。 俺を心配そうな目で見つめながら。 そんな目で見んなよ。 「行くよ?」 「あぁ。」 机に掛けてある鞄を持って、先を行く絢と春樹の後をついて行く。 玲奈は俺の少し後ろをついて来る。 ひょこひょことついて来る玲奈はすごい可愛い。 「ん?何??」 「え?」 俺は無意識に玲奈のことを見ていたらしい。 「別に。」