うっすらと目を開けて、ゆっくりと顔を上げると、


俺を見つめる玲奈がいた。



「あっ、あぁ。」



眠くて開かない目を擦って言った。


その前には、呆れ顔で並んで立つ、絢と春樹。



「ったく、俺たちが起こしても起きないのによ?」



「そうそう。玲奈が起こすと文句も言わずに起きるんだからっ。」



そんなこと言われてもよ。


眠いもんは眠いんだから、起きたくねーじゃん。


でも、玲奈は特別。


玲奈は小さい頃から仲がいい。


そして、その頃からずっと玲奈のことが好きだ。


本人は全く気づいていないみたいだけど。


朝だってな、


“夢徠はなんとも思ってないでしょ?”


だ。