「ねぇ玲奈、良かったら観覧車の中であったこと……話してくれないかな?」 観覧車でのこと。 私は静かに、こくりと頷いた。 私が乗り物酔いからさめた後…… 夢徠と2人で観覧車に乗りに行った。 最初は普通に夢徠と話して…… 2人でいるだけで、心臓が飛び出しそうなくらいドキドキしてた。 …一度は、絢に言われたこと、ちゃんと言おうと思った。 でも……やっぱり言えなかった。 そんな時だったんだ、あんなことが起こったのは。