途中から雨が降り出してきて………… びしょびしょになりながら私を探してくれてた。 大変だったのに、私を見つけた途端、笑顔になって私を抱きしめてくれた。 雨で濡れて冷えきった私を夢徠が温めてくれた。 「大変だったんだからな」 照れていう夢徠もまた可愛い。 「あ、もうすぐ頂上だよ?」 「本当だっ」 私たちの2つ前がちょうど頂上に来ているところだった。