「もう気分は大丈夫か?」 「うんっ」 「じゃあ、あれ乗る?」 夢徠が指さしたのは、この辺では1番大きくて、乗っている間が長いという観覧車。 その観覧車の頂上から見える街並みはとても綺麗。 小さい頃から何度も乗った乗り物の1つ。 「うん、乗る!」 手をつないで、観覧車へ向かう。 この手をつなぐ行為だって、昔からの習慣…………だけどね。