驚いてそうと聞き返せば






マ「あら、何も考えずに旅行してたわけじゃないのよ?これでも親なの。」






なんて自慢げに言うママ






雅「きちんと子供達のことも知っとかなくちゃ親とは言えない。だから頼んだんだよ。」
彪「内緒にしてた方がそのままの莉緒たちを伝えられただろ?」







とあたしの頭に手を乗せながら出てきたのは彪だった






莉「彪?」
彪「騙すつもりはなかったんだけどね。秘密に近況報告はしてた。」
莉「それって全部?」
マ「当たり前でしょ?親に隠すことなんで無いの。全部知ってるから。」






彪が言いにくいと悟ったのかママが言った






全て知ってるって





莉「あたしが発狂したり自殺しかけたのも?」






と恐る恐る聞いてみれば






マ「もちろん。直ぐに相談に乗ってあげられなかったけど。」






なんて悲しげな目をしたママ






そんなに責めなくてもね?






それに






莉「大丈夫だよ?味方はたくさんいたんだし。そこで負けるようなあたしじゃないしね?」






と笑って見せれば






マ「もう隠さないで。パパの事も知ってたの。あなたが隠してることは知ってたの。だから何も言わなかった。けどそれは返って莉緒の重荷になってたのね。」






ごめんね。





それじゃ許されないけど






なんて笑うママが痛々しくて






莉「.......っ........ママ、もういいの。.........言ったでしょ?あたしは幸せだって。」





情けなくも涙を流してしまった