なんて言い出した淹折に2人の目もそちらへ






颯「お前居たのかよ?」
淹「お陰様でね?さ、柚俚っち誘おーっと。」







え、今柚俚っちって..........






莉「まさか........」
淹「そのまさかだよ。」






と言う彼の目は穏やかで






あたしをからかう目も前の冷たい目も無くて






淹「好きになっちゃった。」






と照れながら言うのだった







莉「おめでとう。」







あたしは迷うことなくそう告げた






薄々そんな気はしてたのもあったし






また、カップル誕生か






嬉しいような寂しいような






そんな気持ちに苛まれた







時「そんな顔すんな。祝福してやるんだろ?だったら笑ってやれよ。」






時雨のその言葉にあたしははっとした







莉「ごめん。なんか寂しいなぁって。何でかな?」






するとフッと笑い







時「それだけ大切なんだよ。お前にとって淹折が。それは恋じゃなく家族としてだけど。」






恋じゃ困るなんて苦笑いしながら告げたのだった