「うーん、その日は先に、結城さんと約束しちゃってるから、ごめんね。」 この彼の発言がいけないんだ。 私は悪くない。 この私の彼氏の一言で、私、篠田美羽は寂しい日曜日を迎えることになった。 午前10時。自室の窓から見える空は、出掛けるには絶好の天気。 外を見ていると、余計むなしくなる。 本当は、彼氏の染田玲音(ソメダレオ)とデートしているはずだったのに。 私は、一昨日の出来事を思い出していた。