『とりあえず今日はこの辺にしときましょ?』

「ああ…。」


『ねぇ、わたしとリイドって…前にあったことあるの?』

リイドが少し微笑んだような気がしたけど…気のせい?

「さあな…。」

さあなって…答えになってないわね…

何か大切なことを忘れている気がするわ。

『私は、一体なにを忘れているの?』

「お前自身で探してみろ。思い出すまで俺は、いや俺らは待ってるから。」

待ってる。ってことはやっぱりリイドはしっているのね?



私の過去を…。


ズキっ


『っ…!?な、に?』

頭が痛い…この感覚もどこかで感じたような…

その時…

「…リ…ま。まだ思い出す時ではありません。お休みください。」

リイドがそう呟き、指を鳴らした瞬間…私の意識がなくなった