恐怖の中、好未に首を絞められた時の感覚が蘇った。 首筋に食い込んだ好未の長い爪。 あれ……?爪……? 以前、ストーカーが家のポストに入れた赤い封筒の中にあったあの爪……。 もしあれがストーカー自身の爪を切って入れたのだったとしたら……今はまだそこまで長くなるはずがない。 人の爪などそう簡単にもらえるものではない。 ましてやどこかで拾うことはもっと難しいはず。 だとしたら、あの爪はストーカー自身の爪。 あの爪が届いた時、爪が長かった人はストーカーではない。 ずっとそう思っていた。