ハンムラビ法典での目には目を、歯には歯を。 相手にやられたことだけをやり返すこと。 あたしが好未にされたのは首を絞めることじゃない。 好未は体をびくんびくんっと震わせる。 緩んでしまった唇の端からは泡状のよだれをたらし、目はうつろだ。 あたし……何て恐ろしいことを考えていたんだろう―――。 自分自身に震えあがる。 「……――翔、やめて!!!」 あたしが叫ぶと同時に、翔は好未の首に回した手のひらの力を緩めた。