「亮也さぁ、剣道の腕はいいし、女子からはモテるけどなんか惜しいよね」

【遅刻常習犯】これが亮也の唯一惜しいところである。

「別に、いいじゃねーかよwってか、バス来たぞ~」
あ、話そらした…

私と亮也は、学校でもらった無料乗車カードでバスに乗った。

「今日は混んでるね~。座れるかなぁ…」
サラリーマン、朝市に行く主婦、学校に行く生徒…沢山の人が乗っている。

「むりだなw」

「えー>_<」

「立っときゃよくね?」

「うん…。」 

私達はバスの前の方の席の横に立ち、
他和いもない話をこれから10分程度した。