この運命を奇跡と呼ぶならば。


「誰を?」

「あんただ。桜。」

「私?」

訝しげに訊いた桜に視線をやり斎藤は静かに答えた。

「桜、またなんかやらかしたのかぁー?」


「何もしてないわよ、発句集盗ったり、顔に落書きしたり、お茶にいろいろ混ぜたり…それだけよ。」

「それだけって…やらかしてるじゃねぇか!!」

「だって、暇なんだもの。」

悪びれもせず首をすくめた桜をみて3人はある意味で尊敬の眼差しを向けた。

「桜、行くぞ。副長がお待ちだ。」

「はいはーい。」