「…え?」 「なんでもないですよ。早く腕、治しましょう。私達は山南さんが元気になるの待ってますから。それに、私でよければ愚痴でもなんでも聞きますよ。」 そんな桜の励ましに小さく頷くと残りの雑炊をパクパクと食べ始めた。 「乙宮くん、料理出来たんですね。」 「…私、両親とも亡くしていますから料理は一通り。意外でしたか。」 意外そうな山南さんの声に桜は唇を尖らせ、不服そうに言った。