この運命を奇跡と呼ぶならば。



「そうなんだ。そういえば、土方さんが今日の夕餉で新しい幹部を紹介するってさ。」


「そっか。どんな人なんだろうね~」


桜はそういいながらも心の中でその人物の名前を浮かべていた。


(…伊東甲子太郎。後に油小路にて暗殺され、御陵衛士に入った平助も…)


その時の桜の顔が険しかったのか沖田が声をかけた。


「桜ちゃん?どうしたの?」

「え?い、いや。私、女だからバレないようにしないとなーって。」

「別にいいんじゃない?幹部になる人だし…」

桜は沖田のその言葉に返事はせずに黙って座っていた。