食堂を出ると、ミュラは寮の門の前に腕を組んで立っていた。…眉間に皺寄せて。
「遅いわよ!」
「すまん。だが間に合うだろ」
俺の態度にムッとしていたが、しばらくするといつものミュラに戻った。
あまり会話をせず、ミュラと仕事現場に向かった。
「カイト、はい」
ポスッ
「ああ」
ミュラから手渡されたのは、<死神連合>から死神毎に渡される<魂回収リスト>だった。
用紙にペンで、回収する魂所持者の名前、歳、生まれから死ぬまでの年、その他が書かれている。
用紙の下に<死神連合>の正式サインがあり、これがないといくらお偉いさんから命令されても、<魂>は刈り取ることが出来ないのだ。
「ん…こんだけか?」
「ええ、それだけよ。それでも少なくしたんだ、って上から怒られたわ」
ペラペラと捲ってみるが、意外と多い。いつもは5、7枚だが今回は、10枚ぐらいある。


