パチン、と割り箸を割って蕎麦を食べ始める。
ドンッ!!
「~~ゲフッ」
「おいおい、汚ねぇな」
後ろから背中を思い切り叩かれた。そいつは俺の隣に座り、ガハハと笑い始めた。
「…ナガトさんか」
「よっ!久し振りに会ったな。今頃出勤か?」
ナガトさんは俺の二つ上で、<死神連合>の先輩に当たる。ミュラが言ってた先輩は、多分こいつ。
「何ですか」
「相変わらず冷てーな。さっきミュラにあったぜ。なんかキレてなかったか?」
「……知りませんね」
ナガトさんにはミュラと先程の事を言ってはならない。
何故なら……
「あ、いた!!カイト遅いわよ!?」
「お~ミュラ。まだプンスカしてんのか?」
「げっ。何でここにいるんですか。棟違いますよね」
「いーじゃねえか。なあ、カイト?」
「…俺にきかないでください」
モグモグと蕎麦を頬張る。
隣ではミュラとナガトさんが言い合いをし始めた。


