『う、嘘だあああああああああああああ!!!!』
シュッ
男の振りかざした手の爪が、俺の頬を掠める。掠めた傷から赤い血が垂れる。
『カイト…!!』
『チッ…いや平気だ』
男に何をいっても無駄か…。まあ解りきっていたが、死神に手を出すのはいけないな…。
ミュラが俺の行動に気づいた。
『…カイトどうするつもり?』
『こいつは野放しにしとくと危険だ。仕方ないが…殺すまで』
<鎌>を持ち直し、男に向かって走り出す。
『うあああああああああああああああああああ!!!!!!』
男が突進してくる。それを避け、懐にはいりこむ。
『……向こうでやり直せ』
バシュ
辺りには血飛沫が飛んだ。


