原則として、仕事のターゲットではない<魂>は、刈ってはいけないことになっている。


だが誤って刈り取ってしまったりしたら、悪霊等になってしまわないように、刈り取り<死神連合>に渡すようになっている。…面倒くさい報告書つきで。



「カイト、何かこいつの<魂>閉じ込めておくものない?」


「ないな。そのまま送れば良いだろ」


ミュラはため息をつき、首を振った。


「解ってないわね。それだと報告書に加えて始末書も書かないといけなくなるじゃないのよ」


「……」


ミュラのやる気がないようだから、もう俺がやっちまおうかな。…ミュラが嫌がるのは多分、ナガトさんに会わないといけなくなるから。