とりあえず歩かなきゃ…。 行き場所なんて解らない。だってここがどこかも解らないのに、何故か私はここにいちゃいけない気がする。 「…何なのよ、何なのよぉ」 立ち上がってもすぐよろけてしゃがんでしまう。 「何で私、ここにいるんだっけ?あれ、私……誰?」 ハッと気づいた。私は誰で何者なのか。 「もぉいいや。このまま眠るように死んじゃいたい」 〈――…ダメだよ〉 ズキッ 「うっ。な、なんなの?」 今頭に来た、誰かの声。 ――知ってるようだけど、思い出せない。