リストの最後は、まだ若い女だった。幼い頃の事故による後遺症で死ぬ。
「ねぇカイト」
「なんだ」
次から次へと屋根を飛びうつり、リストの女の元へと向かっているとき、ミュラが口を開いた。
「……早くに死ぬってどんな感じ何だろうね…?」
「どうした、急に」
「…私達死神は、普通の人間より長く生きられるじゃない?見た目もそんなに変わらないし、体力も衰えない。…でも人間は違う。私達にしたら瞬きの間に人間は死んじゃう」
ミュラは俯き、少しだけ速度が落ちた。
「死神は人間に干渉することは赦されていない。…なぜだか解るか?」
「……解ってる。<魂>が刈りにくくなるから、でしょ?それぐらい私も心得てるわ。…私が言いたいのはそういう事じゃないのよ」
遂には足を止めた。


