「もうひとつは、その名も『萌乃と幸太をくっつけちゃお作戦』!!」
「ひっ!?」

やけにボリュームアップした声に驚いてビクリと肩を跳ね上げたのはマッキーだった。

「・・・かほ、どういうことなんだ?」

なつきが冷静にかほに訊いた。

「んーとね・・・」

そこからかほと幸太の兄である慧太がみんなに説明をした。

実は、幸太は前々から萌乃が好きで慧太たちに相談していたこと。
そして、本人から聞いたわけではないけれど、萌乃も幸太が好きな確率が高いこと。

「なるほど…」
「わたしは萌乃ちゃんたちをくっつけてあげたいなぁ♪」
「賛成の人は挙手!」

慧太の言葉の後には、6つの手が挙がったのだ。


・・・そして、時は戻り……