「断れないから逃げ回ってんなら、あたしがミカミの家に言ってきてあげるよ」 どうして、そんなこと。 「断らないならそれで良いじゃん、あたしは愛人扱いでも結婚するまでの繋ぎでも。だからさ、」 心配そうな顔が視界に映る。 美しい朝だと思った。 「帰ってきてよ」 黄金の林檎を手にしたものは勝利へ導かれる。 もしかして、こうなることも算段に入れた後、コウヅカは彼女を手放したのだろうか。 前に関係のない喧嘩に巻き込まれて、生死の境をさまよったことがある。