怒ってたとか、男心とか、よく知らない。 理解に苦しんで首を傾げると、長いため息を吐かれた。 「怒ってたって理不尽だと思うけど」 「そう思うなら言っとけ」 「はいはい。コウヅカの方は大丈夫なの?」 「来週あたりに入籍って聞いた。順調らしいよ」 手を伸ばした。パチンとミカミの引っ掻き傷のある頬を優しめに叩く。 こいつは、本当に。 「そうじゃなくて、ミヤシタのこと」 「大丈夫」 優しく笑う。手首を取られた。 「クラギと一戦交えた今の俺に怖いもんはないからね」