あー、と少し考えたトーガ。隠し撮りでなくとも、元幹部なら何かあると思う。 「あるけど、全部あそこのマンション」 「え、一枚もここに無いってこと?」 「少し前に携帯逆パカされてさ、メモリに、残ってない写真は全部消えた」 それ相手女だろうな、と呆れて目を細める。同じようにタチバナもそうしていた。 そういうわけで、明日はマンションに行くことにした。決して帰るわけじゃない。 他愛もない話をして、タチバナは帰る。トーガは立ち上がる様子もないので、あたしが玄関まで行く。