まだよく知らない子に金を渡すのはどうかと思うけれど、タクトは自分より弱いモノには何でも優しく接しそうだ。 だから慕われてきた。その肩に、今のあたしでは到底見えない思いを沢山乗せているんだろう。 「良かったね、大事に使いな」 「貯金しとく」 「現実的だ」 小学生はそのお年玉をランドセルの内ポケットに大事そうにしまった。 今日の晩ご飯何にするかな。そんなことを考えながら脚を組んだ上に頬杖をする。 「姉ちゃん、あの人さっきからこっち見てる」