半ば引き摺られるようにして繁華街の入り口へ歩く。ガッチリと掴まれた手を抜くにはミカミの体を押しやれば良いんだけど、なんとなく出来ない。 なんだか折れそうで。 「大体において、ミカミって毎日あそこに居ないし」 「居ない日もきちんと払うから大丈夫」 「そういう問題じゃなくて!」 歩くその背中に怒鳴ると、振り返る。 仕方ないというか呆れたような顔で首を傾げた。こいつ、甘やかされて育てられ過ぎだ。 「あたしはミカミのモノだけど」 視線が泳ぐ。なんて台詞だろうか。 「あたしの意見も聞いてよ」