「れおと・・・
アンケートは素直に書かないといけないって、ずいぶん前に教えてもらったでしょ!
何でそんなこと加奈ちゃんに聞いてんの・・・」
少し笑いをこらえながら、新山さんは言った。
「あれ?
れおとって字、きれいじゃなかったっけ?」
朝壬さんが、不思議がった。
「きれいに書けるぜ。
でも汚くたっていいじゃねぇか。
読めたんだから」
気取りながら言っていた。
「なんかさーー
れおとと加奈ちゃんのコンビって面白いよな~」
突然鴫宮くんが言った。
「そうだよね~。
最近見られなくなった、れおとの一面が見られていいよね~」
「付き合っちゃえば!!」
最後の新山さんの言葉に、場が沈黙した。
同時に私は心の中で、この発言を問題視した。
そして新山さんは私と宇川くんを交互に見て、朝壬さんと鴫宮君は宇川くんを見ていた。
「確かにそのコンビが付き合ったら、面白いよね~」


