好きのおもさ


なんて感心してしまった...


「してないけど...」


「じゃあ行こうよ!


そうだ!れおとも行こうよ!」


新山さんは言うと、宇川くんの机を数回トントンと叩いた.


「お~!
いいぜ.水曜だな」


ちゃっかり人の話を聞いてた、コイツ.


「ね?れおとも行くって言ってるんだし」



何で彼が行くってなったら、私も行かなければいけなくなる?



「いいよ、私は.


私がいたら、楽しい雰囲気が台無しになるだけだよ」


第一、私は場の雰囲気を盛り上げようとしない.


話しかけようともしない.


「大丈夫だ、そこは.

俺がなんか付け加えて場を盛り上げてやるから!」


呑気にそんなこと言ってる.


「宇川くんは私達の話に入る前に、自分の荷物を早く整理してよ!!


早く帰りたい人だっているんだから!!」


さっきから手を止めて、私達の話に聞き入っている彼.


そんな姿を見ている私は、ズバッと言った.