好きのおもさ


宇川くんは私を追いかけなかった.


きっとようやくことの重大さに気づいたのだろう.


私が置かれている状況を、推測してくれたのかもしれない.


でももし違う風に思っていても・・・べつに気にしない.



この問題は・・・他人が首をつっこむことではない.


私だけの問題だ.



<金曜日>


それから金曜日になり、現在終業式に参加するため体育館で整列をして先生の話を聞いている.


校長先生や、進路の先生、生活指導の先生たちが夏休みの過ごし方について、事細かに話している.


正直聞いてられない.


しかも出席番号順になって整列をして、座っているため私は結構前の方に座っている.


下を向いたりしていると変に目立ってしまう.


あー.めんどくさい.



「それでは有意義な夏休みにしましょう!!」



ようやく生徒指導の先生の話を終えると、式の進行をしている先生が終わりを目指し始めた.


・ ・ ・ ・


式も終わり、生徒は学年順に教室に戻っていく.


話ながら戻っている生徒が多いため、なかなか前が進まない.


たったと足を進めて欲しいものだ.