好きのおもさ


「何そんなにイライラしてんだよ.


俺思うんだけどさ、おまえにはーー


深呼吸が大切だと思うよ」


呑気に私にアドバイスしている.


「じゃあ私も言わせてもらうけどさ・・・


宇川くんは、私を不必要とした方がいいよ」


その方がお互いのためだ.


2人が楽でいられる.



私は彼にアドバイスらしき言葉をあげると、小走りをして彼から離れた.


だけど彼も、ちょっとしたら私に追いつこうと小走りをする.


「そんなネガティブになんなって!


女子はやっぱりポジティブじゃねぇと!


可愛くないし、モテねぇぞ」


また意気揚々と発言している.


それに私にそんな助言、必要ない.


「私にそんなの要らない.

かわいくなっても、ポジティブになったとしても、誰も私を好まない.


よって私はそんなことをしても、モテない」



「ふはっハッハッハッハ!


やっぱりおまえおもしれ~


並の高校生だったら誰でも好きになってもらいたい人が欲しいだろ.


変わってんね~」