それと夏休みも.
後一週間もしないで、夏休みに入るのだ.
だからさっき、朝壬さんたちは私を誘ったんだ.
私は全く乗り気じゃないけど.
<放課後>
授業中、宇川くんの視線を時々受けながらも、ようやく放課となった.
いつも通りさっさと帰る.
帰りの挨拶がすんだ.
だけど私は荷物の整頓をしてなかった.
だから急いで荷物の整理をした.
「お、珍しいな.
いつもだったら、すぐに教室出るのに.
教科書の整理か」
なんて宇川くんに水を指される.
返事をしたくなかったので、一旦宇川くんの方に目を向けすぐに戻した.
「おいおい、返事無し?
そんなに俺のこと嫌ってんのか」
がくりと肩を落としている彼.
最初から嫌いだって言ってるのに.
私は荷物の整頓を終え、すぐにカバンを肩にかけた.
「お!帰るんだな」


