「そうなんだ! あたしは新山 智美(にいやま さとみ)
よろしく」
「うん、よろしく」
どうせそんなに関わりもないのに、自己紹介する意味なんて無いだろうに.
でもまぁ周りの人がほとんど知っている人しかいない人となると、自己紹介なんて珍しいことなのかもしれない.
私は友達を作りたくない.
そう思って話しかけてくれた彼女には悪いけど、即座にこの場を後にした.
新山さんと別れると、すぐさま下校し家に着く。
今日は何事もなく過ぎたな.
よかった.
こんな日がいつまで続くのか.
私はこんな事に恐れている.
何か起きそう、自分が壊れていかないか.
まぁあのクラスは、ほとんどが人間関係が確立されてるから、私の本性を知ったところで関わりを無くそうとするだろう.