好きのおもさ


「えー、まだ帰りたくないよー」


小さい子独特の我が儘参上!!


しかし私はそんなの無視だ.


「さっき言ったでしょ?

ここで寝たら帰るって.


だからもう帰ってよ」


「やーだー!!」


カチンとくる.


「いいから早く帰って.


ここにいても、三希が喜ぶ物は何もないんだから」



「ここに、いる!!」


「ダメったらダメ!!」


「ぃやーだーぁ!!!」



・・・面倒くさい.

だから小さい子は嫌いなんだ.


しかももう泣く寸前だ.


「おいおい、何もそこまで言わなくてもいいだろ.


ごめんな~  ゥィッショ」


宇川くんは私とあの子のやり取りを見て、呆れていた.


泣きそうな三希を見て、だっこをした.


すると嬉しかったのか、三希は泣かなかった.


「じゃあそのまま家に送ってあげて.


もう16時なんだから.そろそろこの子の母さんも心配してると思うし」