「それだけじゃないよ!!
次第に友達も離れていって・・・
クラス中が私を避けて・・・
挙げ句の果てにはもう学校中の噂にされて・・・
ひどい時には刃をむけられたり、部屋の中に閉じこめられて朝まで出られなかったり・・・
精神的な苦痛を味わわされたり・・・
辛いんだ」
私の発言は、次第に力を失っていく.
「それは卑劣な奴がやることだ.
俺はそんなこと、絶対にしないからさ!」
「もう信用したくない!!
私はクラスで冷酷な視線を浴びるより、1人でひっそりいる方が好きなんだ!
だからもう、私に関わらないで!!」
「・・・俺は絶対にそんなことさせない.
絶対クラスみんなでおまえを支えるから.
だからいつか、話してくれないかな.立山の過去」
私がこんなに大声で喚いているのに、宇川くんは切ないように言葉を発する。
「そんな出任せ、信じられないから!!
とにかくもう私は過去を話さない!
過去を話してもメリットは生まれない.
気まずくなるだけだ.それだったら、何も知らないで外野がワイワイしていた方がいいんだ」
私が宇川くんにこう言った時、視線の向こうには三希がいた.


