もちろん宇川くんもついてくる.
本当は自分の部屋に誰も入れたくなかったけど・・・
布団がないから仕方ないことだね.
「ここで寝ていいよ」
「今時布団なの?
ベッドはないの?」
なんて言う豪華な娘さん.
「生憎さまですね~.
我が家はそんな豪華なものはありませ~ん.
嫌であれば、この人に送ってもらってくださ~い.
どっちがいい?
このままここで寝るのと、帰るの?」
「寝る方・・・」
「だったら、お休みくださ~い」
と、無理矢理三希を布団に入れた.
そして毛布を掛けてあげた.
三希は5分もしないうちに、眠ってしまった.
本当に疲れてたんだな.
私は三希が寝たのを確認すると、部屋から出た.
「ほら、あんたも出るよ.
いつまでも私の部屋を観察するんじゃないよ」


