好きのおもさ


何に疲れたって言うんだよ?」


「そうだよ〜!

何に疲れたって言うんだよ〜」


宇川くんの言葉を真似する少女.



「子どもと男にはわからないことです〜.


とりあえず私は休むよ!」


「じゃあ三希も休む〜」


「「三希??」」


三希という言葉に反応し、2人の言葉がハモってしまう.


「三希はお名前だよ!」


ああ...

単に名前ね、この子の.


いいや、待って.

三希も休む〜って?


「帰らなくていいの?」


私も三希というこの目線に合わせる.


「だって疲れちゃったんだもん!


眠いし!!


それに今日ママ、帰るのが遅いって言ってたから・・・」




『もう5時だ.


でも・・・ ぼくのお母さん、迎えに来ないんだ.


それにここにも、あっちにも友達が帰っちゃって...

今ぼく1人なんだ!


だから一緒に遊んでくれない?』