好きのおもさ


感謝を私にすると、少女はシャワーを浴びに行った.


そして私は風呂場から出た.


すると目に入る、宇川くんの姿.


「おい!」


ハァ、と小さくため息をついてしまった.


「あのね、本当はここにあの子を連れて来ちゃいけないの.

でもあんたがそうした方がいいっていうから・・・


だから仕方なく連れてきた.


そしてここに初めて来た宇川くんは、どこに物あるか、配置も知らない.


要するに何をしたらいいかわからない状況.


そんな中あんたまで中に入れたら、もっと時間を食うの.


だからここで引き止めたの」


私はとりあえず事の成り行きを説明した.


「それはわかってるが・・・


でも俺も何かしてやりたいんだ!」


「あの子にどんな愛情を持ってそんなこと言ってんの?


それとも愛情じゃなくて人情?



だったらこんな事やめといた方がいいから


とにかく・・・」


私は言っている最中に、洗面所に行った.


そしてすぐさま玄関に戻る.