好きのおもさ


だからみんなでそんなので盛り上がる必要ないよ!!」



彼の手を無理に振りほどく。


意外と力が込められてるから、なかなか離れてくれない。




「そこまで言われたら、もう、俺何もできないわ」


何もできない自分にイラついている宇川くん。



彼の方を振り返り、私は言う。



「大丈夫。


明日はちゃんと学校に行くから」



この言葉が聞けたのが嬉しかったのか、また元の表情に戻る彼。



その様子に、どこかで喜んでる自分がいた。



「帰るよ」



そう言って私は一歩を踏み出す。




「待って、加奈ちゃん!!」



宇川くんよりも後ろから、そう声が聞こえた。



何だろうと思い後ろを向き、声がした方を見てみる。



するとそこには、走ってくる白川さんの姿があった。



まだ学校の人がいるから、表の表情をしている。