帰りの挨拶も終了し、荷物を持って教室から出ようとした。
「お!そうだ、立山!
今からでもいいから、職員室に来い!」
自分の荷物を持った担任から、声をかけられた。
「どうしてですか?」
「渡したいものがあるんだ」
先生はなるべく内容を言わずに、私に説明をした。
何なんだ?先生が私に渡したいものは….
ここで渡せばいいのに。
もしかして、ここで渡せないもの!?
だとしたら…もしかして…?
「すぐ来る気配がないから、先生は先に職員室に行ってるぞ」
数歩進んだ先生に言われた。
私は小さく頷く。
そして自分の席に戻ると、持っていた荷物を下ろす。
先生からの伝達に、クラスの一部が私と先生に注目していた。
前の席にいる人たちだけが。
「何貰えるんだろうね?」
「ここで渡せないものだよね?
わざわざ職員室で渡すってことだから…」
さまざまな噂話が聞こえる。


