周りを見れば、白い壁と天井。 ここ、保健室? あたし、どうしたんだっけ。 教室を出て、それから……。 ――あ。 「晴真先輩あたしっ……」 『知らない女の人に押されたんです』 そう言おうと身体を起きあがらせたあたしに、鈍い痛みがはしった。 「いた……っ!?」 「千亜樹ちゃん?大丈夫?」 優しく晴真先輩の腕に支えられる。