「で、結局勝敗は?」 泣き止んだあたしの頭を撫でながら、晴真先輩が問いかける。 「55対61で、晴真先輩のチームが勝ったって……」 晴真先輩に付きっきりだったから、奈々が教えてくれた。 ついでに、弥がかなり悔しそうだったってことも。 「へぇーそうなんだ」 「うん、だから……きゃっ……!?」 それからあたしが、再び晴真先輩の腕の中に収まったのは言うまでもない。