そう言うと、玉木弥はコートの真ん中から綺麗なフォームでボールを投げた。 投げられたボールは弧を描いて、そのままゴールに吸い込まれる。 女の子達の黄色い悲鳴と、生徒達の歓声がいやでも耳に届いた。 「……手荒なパフォーマンスだね」 「これでも一応、スポーツ特待生ですから」 ふーん、そう。 スポーツ特待生だから、何だっていうんだ。 これこそ、俺への挑発の気がするんだけど。