男子高校生と男子高校生もどき


爆弾を投げつけたと言ってもいいようなことを口にしたのはゴトウである。侮辱の意味となることを言われた裕晶だが、気にした様子は見せない。


「大雑把に言うとそうかもね」


「瑚堂学園(ウチ)には空手部や柔道部があるけど、そういうのは考えなかったのか?」


「――空手や柔道って、型があるからね。今までずっと我流でやってたから、身体がそれに慣れてて、今更って思ってさ」


「だから帰宅部か。勿体ねぇな、部活ってのは高校生活を盛り上げるためのスパイスになるってぇのによ。――いや、考えたらお前には無理か。そもそも協調性そんなにねぇしな」


どことなくキザな台詞回しから、自然に吐き出される毒舌。ゴトウは歯に衣着せぬ物言いを好むらしい。


腹は立たない。蔑むべく紡がれる言葉ではなく、ゴトウのそれは裕晶には意見や感想として聞こえる。