強制的に発言を遮られ、「ァガッッ」と呻くゴトウ。その様子を見て裕晶は謝罪の言葉を述べる。
「喉は駄目だった、ごめんなさい。ただ、いきなり個人情報を暴露されたこっちの身にもなってほしい」
「お前さ、そんなに反省してねえだろ」
「いきなりあんなこと言わないでよ、かなり驚いた」
どうしてゴトウが裕晶の個人情報を知っているのか。血液型も誕生日も父親の名前も職業も、誰かに言った覚えはない。
「座敷童子ってのは、その場所の具現化、擬人化的なもんだって言ったろ。だから、俺は学園(ここ)での出来事は全て判る。お前の個人情報カードとか、そういった文書の内容もな。何せ、俺は学校そのものだから、いわばズボンのポケットにでもそんな情報を持っているようなものだ。――あ、実際にはちゃんと保管されてっから安心しろよ」
「……そう」
どうやら、座敷童子という存在を受け入れるしかないようだ。


