男子高校生と男子高校生もどき


……あかり?


裕晶はこっそりハテナマークを頭に浮かべる。一瞬聞き間違いかと思ったが、そうではなかった。裕晶の内心を見透かしたように、もしくは慣れているのか淡々と明は言葉を紡ぐ。


「『あかり』って、明るいって字ィ使って読むんだけど、おかしいよな。せめて『あきら』だろって思わないか?」


「え、あ、いや、その……」


本人からそう言われ、肯定も否定も出来ず、助けを求めるように明から目をそらしてゴトウの方を向く。


穏やかな口調で笑みを浮かべたまま、笑っていない目を細め、裕晶を正視する。観察されているかのようだ。妙な居心地の悪さを感じ、耐えられなかった。


「裕晶が引いてるだろ?ウチュージン。も少し普通に出来ねぇのか?」


「生憎、これが俺の普通でね、立岡君には慣れてもらうか、避けてもらうしかないな」


「え、避けるって……あの、いや宇宙人って」


前半は明に、後半をゴトウに向けての言葉で、すがるようにゴトウに身体を向ける。その顔には珍しく、困惑が浮き出ている。明を前に、感情が抑えきれなかったようだ。